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執筆者の写真前田壮一

エリア戦略

コンビニと言えば、今やセブンイレブンの1強となっていて、ここまで強くなった理由は様々あるのですが、その中のひとつとして、エリア戦略が挙げられます。


まず2017年の店舗数でいうと、セブンイレブンが19,166店舗、ファミリーマート18,185店舗、ローソン12,839店舗となっていて、セブンイレブンが1番店舗数が多いことになっています。




しかし、これらの店舗を都道府県で見ていくと、実はセブンイレブンだけが沖縄に店舗がありません。


店舗数が1番多いのに、沖縄だけには店舗が一つもない・・・。


実はこれ、エリア戦略の違いが、この差を生んでいるんです。

というのも、ファミリーマートやローソンは全国展開を視野にした広範囲への出店を目指して居たのに対し、セブンイレブンは出店エリアを絞り、一局集中し、そこから徐々に広げていくという戦略をとっていたのです。


素人目に見ると、広範囲に分布したほうが、より多くのユーザを獲得できるうえ、認知も広がるから、シェアナンバー1を取りそうなんだけどなぁ、なんて思ってしまいますが、コンビニの場合は、典型的な小口配送による業態というところで、大きな違いが生まれているのです。


恐らく多くの人は経験あると思うのですが「さっきセブンイレブンを見かけたのに、またここにもセブンイレブンがある・・・。」なんてこと、結構見かけたりしませんか?


実はここにこそ、セブンイレブンの強みがあって、コンビニの場合、どうしても生鮮品が多く、1日に2~3回の配送なんて、ザラです。


そうすると、広範囲に分布している店舗に配送するよりも、エリアに集中した店舗に配送するほうが、配送コストも時間も節約することができます。


言われてみれば、納得ですよね。

移動時間が、10分の店舗と1時間の店舗を考えると、圧倒的に時間のロスが出てきますし、移動手段におけるコストも馬鹿になりません。


素人考えでは、あちこち広範囲に店舗を構えたほうが「儲かる」なんて思いがちですが、自分の業務におけるメリット・デメリットをしっかりと考えなければ、やはりトップシェアを奪うことはできません。


どうしても売上ばかりに目がいきがちですが、その売上を挙げるためにかかったコストまでを考えながら、戦略は練りたいものです。





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