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  • 執筆者の写真前田壮一

2024年4月、世界経済見通し

金利高の影響を厳しく受けている者とそうでない者がいるのはなぜだろうか。第2章は、住宅ローン市場と住宅市場の動向を基に、金融政策の効果を国別、時期別に調査した。金融政策は以下の地域でより大きく影響する。(1)固定金利の住宅ローンが一般的でない(2)住宅購入者がよりレバレッジを効かせている(3)家計債務が高い(4)住宅の供給が制約されている(5)住宅価格が過大評価されている。こうした要素は国によって大きく異なるため、金融政策の効果が大きい国もあればそうでない国もある。さらに、最近の住宅ローン市場や住宅市場の変化により、いくつかの国ではこれまで、政策金利上昇の打撃が抑えられてきた可能性がある。ただ固定金利の住宅ローンの固定期間が短い地域では、特に家計が多額の債務を抱えている場合、家計が依然として金融政策の打撃を感じる可能性があるリスクを重要視しなければならない。

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