こんな言葉をよく聞きますよね。
株式会社のルーツは17世紀の東インド会社だというのは有名な話で、大航海時代、イギリスやオランダの商人たちは船を作り、東洋の珍しい香辛料や絹織物などを安く仕入れ、ヨーロッパで高く売ることで儲かると考えていました。
ところが、この品々を輸送する際、海賊に襲われたり、暴風雨で船が沈んだりと様々なリスクがありました。
そこで商人たちは、そのリスクを自分で全てかぶるかわりに、様々な人からお金を出してもらい、リスクを分散するということを考えました。
これがまさに株式のはじまりなのですが、今度は出資する側の問題があり、船が沈んだり、商品が盗まれたりした場合、出資したお金以上の負債が降り掛かってしまうかもしれないというリスクも出てきます。
そこで、考えられたのが、どのような結果になろうとも出資した以上の負担を負うことはないということで、「利益は無限となるが、損失は出資した金額まで」という仕組みが作られました。
このような有限責任が株式の最大のメリットとなり、リスクをとってでも新しいビジネスを始めることが可能となり、近代資本主義が誕生しました。
わかりやすいのが、日本においては明治維新までは株式会社制度はなく、明治になって西欧の株式会社制度が取り入れられるようになったのですが、これによって日本の経済は休息に発展することになります。
そんなこともあり、いまでは株式会社は人類最大の発明だと言われているのです。
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