JALやANAのような航空業界やAPAホテルなどは、航空券やホテル代金などを時期や購入時期に応じて、変えています。
航空券であれば、お盆やGWなど多くの人が一斉に休みとなる期間は、普段よりも高い価格で販売されていますし、逆に人がなかなか動かない時期であれば、びっくりするような価格でチケットを購入することができたりしますね。
このように期間や曜日、時間帯などで価格を変化させ、消費者の購入をコントロ-ルしてく戦略を「イールドマネジメント」と言います。
この手法は、収益最大化のためのひとつの手法で、業界によっては臨機応変に対応することによって売上を最大化することができます。
特に飛行機の場合、搭乗客が1人だろうが、100人だろうが、1回のフライトに係るコストは同じです。
となると、1フライトの搭乗率が100%となることが売上を最大化できることであり、そのために「イールドマネジメント」が利用されるんですね。
搭乗する側からすると「直前にチケットを購入する人の価格を下げて欲しい」なんて思いがちですけど、経営側からすれば、乗る直前までどれくらいの売上になるのかがわかりませんし、「直前のほうが安い」とみんなが知ってしまうと、ほとんどの人が搭乗直前に買うようになりますよね。
また、需要と供給を見据えた価格設定というのはとても重要で、人が多く動く時期のフライトであれば、放おっておいても人が搭乗しますし、ある程度価格を強気に設定しても、売れてしまうんです。
逆に、閑散期に強気に設定してもしょうがないですし、逆に安くすることでパイを埋めるほうがいいですよね。
まぁ「足元を見る」というとちょっと言葉が悪いですけど、お金を稼ぐということはボランティアではありませんので、多かれ少なかれ、足元を見つつ、収益を最大化させることだと考えたほうが良さそうです。
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